アメリカの屋根裏部屋で100年以上眠っていた未完成のキルト(おそらくベッドカバーになる予定だったもの)を使って作ったバッグです。

シルクのパッチワークの面をバッグの表に、木綿のパッチワークの面をバッグの内側に使い、リボンや和更紗などを加えてリメイクしました。

ギリシャ彫刻を連想させるような深い陰影をきざむチュールレースはフランスのヴィンテージ。

ケープだったのかドレスだったのかも定かではないほど経年によるダメージがありましたが、どうしてもあきらめきれず擦り切れたチュールを繕いながら、ベースの布に縫い留めていきました。

バッグの外側と内側のサイズを微妙に変えることによって、使いやすさと形の美しさを兼ね備えたフォルムを保っています。

それまで自分が持っていたバティック(インドネシアのろうけつ染め)のイメージとは違う、幾何学的なモダンな文様に惹かれて生地を購入しました。使い込まれた布ならではの柔らかさが、バッグにリラックスした表情を添えてくれます。

高機能な素材や便利なパーツがまだなかった時代には、こんなバッグを携えて旅に出ていたのかもしれない、そんな想像をめぐらせながらデザインを考えました。

フランスのヴィンテージテキスタイルと型押しの革。使い込むほどに味わいが深まるバッグです。

お客様のご注文により制作しました。

お手持ちの古い蚊帳やアジア・日本の古布にフランスのレースを合わせて制作しました。清涼感のある色合いと光の織り成す陰影におのずと気持ちが引き込まれていきます。

どこの国のいつ頃のものかも不明なのですが、とにかくこのプリントが好き！この柄が生かせるバッグを作りたいという気持ちから生まれたスクエアのトラベルバッグです。

中を開けると小分けできるポーチで仕切られ、それらは裏についたマジックテープで本体に固定されるようになっています。荷造りの時から旅情がかきたてられるロマンティックな仕掛けです。

レースを重ねたパッチワークの生地の上にモチーフレースを重ねてビーズ刺繍をほどこした、贅沢なスモールサイズのボストンバッグ。

ベース生地のレースの幅をだんだんと大きくすることによって、静かな色合いの中に動きを加えています。